目次
内臓ヨガ®とは?
内臓ヨガ®創始者
中村 宣敬(nakamura yoshitaka)
● 理学療法士 (医療系国家資格)
● 一般社団法人 日本内臓ヨガ協会 代表理事
● NPO法人presents 理事 食育事業部長
● 合同会社Spotlight 創業メンバー
整形外科クリニックで理学療法士として勤務し、様々な代替医療の哲学を取り入れ治療を行っている。日々の臨床の悩みや自身の不調をきっかけに、人の健康には『食 (栄養)』とそれらを消化・吸収・代謝する『内臓』が大事な要素の一つだと考え、セルフケアで内臓のメンテナンスが行える『内臓ヨガ®』の考案に至った。
沖縄 内臓ヨガ®セラピスト
現在、当サロンオーナーを含めた6名の内臓ヨガ®セラピストが沖縄で活動しています。認定資格を持っているのは、沖縄ではこのメンバーのみです。
内臓ヨガ®はなぜ効果があるの?
内臓ヨガ®は、ヨガのポーズと反射点を利用した呼吸・セルフマッサージ・筋膜リリースを活用し、内臓機能へアプローチする手法です。
近年、筋膜リリースという言葉をよく耳にすると思いますが、この筋膜とは一体何ものでしょうか?
筋膜とは、筋、靱帯・腱、関節包、骨、神経、血管、内臓など、全身のあらゆる細胞や組織を包む「膜」のことです。全身ボディースーツをイメージすると分かりやすいかと思います。
つまり、人体は内臓を含めてこの膜でつながっているのです。
内臓ヨガ®では、この内臓周囲の膜をストレッチするようにアプローチしていきます。
では、この膜にストレッチが加わると、どのような生理学的変化が生じるのでしょうか?
私達の胃や腸などの消化管には、Cajal (カハール)の介在細胞が存在します。
この細胞は、内臓構造体の壁の張力を決定したり、消化管の運動やリズムを調整する働きを持っています。
このように内臓機能に関わるカハールの介在細胞ですが、その働きをより活性化させる物質があります。
それが一酸化窒素(NO)です!
更に、この一酸化窒素は血管内皮にも作用することが分かっており、平滑筋を弛緩させ動脈を拡張することで、循環血液量が増大する効果があります。
そして、この一酸化窒素はストレッチをすると放出されます。
つまり、内臓ヨガ®を行うことで、内臓周囲の膜がストレッチされ、一酸化窒素が放出されます。
その結果、血管内皮拡張による循環血液量の増大や、カハールの介在細胞の働きが促されて、内臓機能の改善が見込めます。
※内臓ヨガ®は病気を治療する手段ではありません。循環を良くすることで、内臓機能の活性化を図り健康増進の一助とするものです。
⚠ 注意点およびポイント
内臓ヨガ®をやってはいけない人
※これらに該当する方は、内臓ヨガ®を行うと悪化する危険性があるのでやってはいけません。
内臓ヨガ®を行う上で注意すること
※痛みや気分が悪くなったら無理せず中止しましょう。
内臓ヨガ®を行う上でのポイント
内臓ヨガ®をやってみよう!
※病気や疾患がある場合は主治医に相談し、痛みが出る場合は無理せず中止して下さい。
沖縄の現状と内臓ヨガ®の可能性
沖縄の健康状況について
沖縄県の都道府県別平均寿命
✔ 男性36位 、 女性7位 (2015年)
✔ かつては男女ともに1位(1985年)
沖縄県保健医療健康長寿課より
沖縄県が健康長寿県として一般認知されていたのはもう過去となっており、現在では「健康おきなわ21」などの健康長寿を取り戻す為の、行動計画が県の政策として行われています。
また、 WHO(世界保健機関)が2000年に提唱した健康寿命が重要視され、ただ平均寿命を延ばすだけではなく、この「健康寿命」をいかに改善できるか議論されています。
健康寿命とは、平均寿命から不健康な期間を除き、一生のうち何年を健康な状態で生きられるかを示す指標のことです。
「平均寿命 - 不健康な期間 = 健康寿命」
2010年と2015年を比較すると、平均寿命と健康寿命が男女ともに延びていることが分かります。しかし、平均寿命の延び率に比べ、健康寿命の伸び率が低い為、不健康な期間が増大しています。
人生100年時代と言われていますが、平均寿命がどんどん延びていくのに対して、健康寿命の延びが追いついていないのが現状です。
もしも、このままの現状が続くと「不健康な期間」がより増えることで、医療費や介護給付費などの増大など、県および日本全体の問題となってきます。
健康に関する問題が、個人のみにとどまらず、国全体に影響を及ぼすことを考えると、もっと健康に対してみんなで意識を高める必要があると思っています。
沖縄県における不健康を招く要因としては・・
✔ メタボリックシンドローム該当者・予備軍 全国ワースト1位
✔ 糖尿病腎症による新規人工透析導入患者数 全国ワースト3位
✔ 沖縄県の死因 第2位心疾患 第4位脳血管疾患
など生活習慣病に起因する疾患が多いのが現状です。
当サロンオーナーも病院勤務で、上記のような疾患や合併症で入院される方を担当することが多い為、リアルな沖縄の現状を感じています。
内臓ヨガ®の可能性
病気になって病院で治療を受ける方のほとんどが、生活習慣病などが関係している為、いかに生活習慣にアプローチできるかが重要だと私は考えています。
基本的にはこれら生活習慣を整えることで、自律神経のバランスや体質が改善されていきますが、その一つの手段として当サロンは内臓ヨガ®を推奨しています。
内臓ヨガ®は、深い呼吸により自律神経を整えることができ、ストレス解消や睡眠の質が改善したり、ストレッチなどの運動効果が期待できます。
何より「内臓」をセルフケアすることが可能です。
いくら栄養価の高い食事やサプリメントを摂取しても、それを消化・吸収・代謝する「内臓」がうまく機能していなければ、十分な効果が期待できません。
内臓ヨガ®は、運動・睡眠、食事の土台となる内臓に対して、全てにセルフでアプローチすることが可能で、難易度も個々に合わせて調整可能なので、誰でも自宅で簡単に行えることが魅力です。
沖縄の内臓ヨガ®セラピスト仲間とともに活動していく中で、少しずつ認知も広まってきており、多くの方に内臓ヨガ®を体験してもらうことが増えてきました。
好評のお言葉もたくさん頂き、活動を続けてきて良かったと感謝の気持ちでいっぱいです。
内臓のセルフケアを取り入れてもらうことで、少しでも沖縄の健康増進につながれば幸いです。
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